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 目次-よくある症状とその治療法

 心因性
うつ、自律神経失調症、人格障害・統合失調症(分裂病)、ひきこもり(登校拒否、不登校、出社拒否)
 
 内臓性
冷え性、癌と膠原病、風邪、セキ、肺と呼吸、めまい、胸やけ、心臓病、肝臓病、胃もたれ、胃内停水、胃下垂、胃潰瘍と十二指腸潰瘍、胃と腸の異常、肝炎・胃炎・腸炎・膵臓炎、下痢、便秘と下剤、腎臓と志室、子宮内膜症・生理痛、卵巣のう腫、子宮筋腫、不妊症、前立腺肥大
 
 筋腱性
肩こり、パソコンによる肩こり(パソコン病)、五十肩、ぎっくり腰(急性腰痛)、慢性腰痛、坐骨神経痛、膝痛、慢性膝痛、ねんざ、寝違い
 
 体質について
体質の見分け方、冷え性と熱症、交感神経と副交感神経、気滞・血滞・水滞、刺激の強さをどうするか?、体質改善はどのようにして進むのですか?、
 

 内臓性

冷え性
冷えの七大症状は①手足の冷え、②のぼせ、③肩こり、④下腹部の冷え(冷えると、お腹に血液がいかなくなる。特に女性は生理があるのでオヘソから下の下腹部が冷える)、⑤便秘、⑥生理不順、⑦腰痛です。冷えているかすぐにわかる方法は、患者様の足を触ることです。足が冷えていれば治療になりませんので、足を温めましょう。冷え性には温熱ドームや温熱器による温熱療法が最適です。私たちの最も得意とする症状です。


癌と膠原病
安保免疫理論によれば、癌の人は70%は交感神経過剰、30%は副交感神経過剰の人です。膠原病は副交感神経優位の体質の人がストレスを受けたときになりやすいようです。ふくよかな女性がなりやすいです。癌は一般的には交感神経優位の極限といわれています。

癌も膠原病も自律神経と免疫が関係しています。温熱ドーム・温熱器による温熱治療や井穴刺絡治療(つもめみ療法)が有効です。もちろんなぜ癌や膠原病をいただいたのかという根本原因を感性内観によってつかむことが、自然治癒力を働かせる最も大事なポイントです。


風邪
風邪は皮膚(真皮層)に血液がいかない状態です。皮膚の下(0.2ミリ)の真皮層には毛細血管が集まっています。ここが冷えて血液がいかないと、寒気がして、熱を逃がさないようにするため毛穴をしめるのが鳥肌です。東洋医学では、外科に接して咽、気管支、胃、腸も皮膚と診ます。それらの粘膜(表面)に血液がいかないと胃腸も働かなくなり、下痢・便秘をします。初期の風邪の治療は首筋、足を温めて、汗を出すことです。汗をかくのは、皮膚に血液が戻ってきた証拠です。私たちは、温熱ドームに入り汗をかく温熱療法でカゼを治していきます。


セキ
風邪の症状がとれてもセキが残ります。これは風邪の熱で、気管支や肺が損傷してセキがでるのです。風邪が良くなっても損傷した肺や気管支の損傷が修復されるまでに二三週間かかる場合もあります。ですから、風邪の後セキがしばらく残ってもセキ止めを使う必要はなく、自分自身の治癒力で治していけば良いのです。セキがでているときは、注熱をやらない方がセキは早く治ります。


肺と呼吸
呼吸が深くできないとき、胸郭に注熱すると、呼吸筋がゆるみ、深い呼吸ができるようになります。


めまい
耳に奥に平行感覚を掌る三半器官があります。首筋(外側)がコルとそのコリが三半器官に影響を与え、めまいを起こします。首筋がコル原因は緊張、高血圧、冷え性、肩こり、低血圧などです。冷え性でも熱症でも首筋がコルのでめまいといっても貧血だけでなく高血圧、肩こりの場合もあります。首筋のコリをとるとめまいが楽になります。脳の異常からくるめまいもあるので、ずっとめまいがとれないようなら病院での検査をすすめても良いでしょう。首のこりは温熱器による温熱療法や指圧・鍼が有効です。

胸やけ
胃から出る胃液の分泌が多いと胸やけになります。甘いものを食べ過ぎたり、交感神経の緊張が激しいときなど胸やけになりやすいです。交換神経の緊張をゆるめてリラックスするようにすると治ってきます。足の三里などのツボに温熱を行ってゆくと胃がラクになります。


心臓病
狭心症や心筋梗塞が代表的な心臓の病気です。心臓が異常だと動悸・息切れがします。不整脈があれば心臓が悪いのを疑います。背中の胸椎4番の左側(肩甲骨内側)がコルとコリが心臓を圧迫して、動悸が起こりやすくなります。治療は、背中の心兪付近のコリをゆるめたり、ふくらはぎを正常にすることで、心臓への負担が軽くなります。

卵油は心臓病の昔ながらの特効薬です。特に私たちは普通の鶏ではなく、烏骨鶏の卵油を使っていますから、効果も大きいのです。ふくらはぎマッサージは心臓病の治療として最も有効です。


肝臓病
肝臓が悪くなると、肝臓がかたくなり、みぞおちの右がかたくなり、腹診でわかります。背中では右肝兪付近〈胸椎9番〉がこってきます。GOT、GPT、VGPTが50以上だと肝臓の数値が悪いと診ます。肝臓に異常があると、吐き気があるのが特徴です。腹診で肝の診所が柔らかくなるように注熱します。脂物の食べすぎ、酒の飲みすぎ、ストレス、夜更かし等が肝臓が悪くなる原因です。肝臓を柔らかくするツボとして、右足の太衝もよく使われます。


胃もたれ
胃の台所の排水溝のようなもので、水や食物が入ってきてもすぐに下に流さないといけません。胃の働きが落ちると、胃が重たい、胃がもたれるといった症状がでてきます。これは胃の働きが悪いためです。胃の働きが悪いと、みぞおちの左下がかたくなります。背中では腰椎1番外側のオヘソの真裏の外側がこってきます。また、足の三里(ひざ下の外側)がかたくなります。このようなところに注熱して、胃を柔らかくします。


胃内停水
胃の働きが悪くなり、胃の中に入った水が下にいかないと、胃が水まくらのように、手で押すとチャポチャポします。これが胃内停水です。胃内停水があると、腰も冷え、食欲もなくなります。胃をお腹や背中から温めると胃内停水もとれてきます。温熱療法や胃の筋肉を引き締める食事療法が有効です。


胃下垂
皮膚が柔らかく、筋肉がふにゃふにゃの人は、胃の筋肉もふにゃふにゃで、ダラッと垂れ下がります。小田原提灯の延びたように骨盤付近まで下垂するようです。胃下垂の人のお腹はオヘソの周りがポッコリしています。


胃潰瘍と十二指腸潰瘍
空腹時に胃やオヘソの右がチクチク痛むと十二指腸潰瘍を疑います。交感神経の異常優位いわゆる肉体的精神的ストレスで起こりやすいのです。胃や十二指腸の粘膜が顆粒球でやられ、潰瘍状態になっています。温熱器による温熱療法や井穴刺絡治療が効きます。


胃と腸の異常
胃が悪いと食欲に異常が出ます。腸が悪いと便に異常が出ます。食欲があるけど、お腹が痛むというときは、胃は良く、腸が悪いのではと疑います。便に異常が出たら腸がおかしいのです。便の異常は基本的に食事を変えること。生活リズムを内臓のリズムにあった生活(早寝早起)にすることでも良くなります。


肝炎、胃炎、腸炎、膵臓炎
浅見医師によれば、炎と名の付く症状は、交感神経の異常興奮でおこってくる病気です。ですから、リラックスさせて、交感神経の興奮がとれるとよくなってきます。温熱治療や井穴刺絡治療が有効です。


下痢
大腸が悪くなると便秘か下痢になります。下痢のときは、オヘソの際に圧痛が出ます。オヘソの真上を温めてやると下痢が止まります。昔からヘソ灸、オヘソの焼塩は下痢の治療法です。オヘソの温熱治療で下痢が止まるのです。


便秘と下剤
便秘にも熱性と冷えによる便秘があります。繊維性の物(野菜など)を食べないで、お肉やピザなどの脂物を摂りすぎると、大腸の中に熱を持ち、大便が乾燥して硬くなり便秘になります。このタイプの便秘の人は大腸癌になりやすい傾向があります。逆にお腹が冷えて大腸の動きが悪くなり便秘になる、冷えの便秘もあります。このときはお腹を温めると便通が良くなります。

大腸は夜9時から深夜3時までの時間帯に特に働いているので、夜更かししても便秘になります。便秘になると、医者は下剤を出しますが、下剤は西洋薬であれ、漢方薬であれ、薬で便を出すと大腸が自分の力で便を出す力をなくすので、下剤を慢性的に使うことは止めましょう。便秘には万田酵素が良いです。食事の改善も大切です。温熱治療も有効です。


腎臓と志室
腎臓が弱い人は、背中の志室がこっています。志室のコリは現代人の多くの人が持っていて、志室注熱するとアチチがでます。現代人は腎に負担がでて、疲れているのです。中腰の姿勢や食べ過ぎ、セックスのしすぎ、夜更かしでも志室がかたくなります。志室は三井先生も言っておられるように、一番大事な注熱のポイントです。

何故なら、東洋医学では腎は生命力の源であるからです。腎の力がなくなると、若くても老化症状がでてきます。老化症状とは、疲れやすい、腰が重い、禿、白髪、骨が弱くなる、難聴、白内障などのことです。腎の力をつけるのは、特に烏骨鶏の卵油や卵・肉・スープが有効です。東洋医学では黒は腎の色。黒い物である、こんぶ・ひじき・黒豆、それに骨まで黒い烏骨鶏は、腎の力をつける食物として古来より使われていました。


子宮内膜症、生理痛
子宮内膜症は子宮内の炎症です。子宮内膜症になると生理の時にものすごい痛みがあり、生理量も多いようです。やはり、子宮内の血液循環が良くなると、内膜症も生理痛も良くなるので、温熱が有効です。烏骨鶏や卵油も生理痛をはじめとする婦人病に特に効果があります。なぜなら、レシチン効果や血流をよくする働きがあるからです。


卵巣のう腫
卵巣が腫れて大きくなります。ソケイ部に痛みがでてきます。シャンプーなどの科学物質も原因の一つと考えられています。温熱治療は有効です。それに烏骨鶏の卵油や万田酵素も血液の質をかえる治療補完食品として使えます。


子宮筋腫
子宮内の血行が悪くなり、血液が汚れて、?血となり、それが筋腫の原因になっています。漢方では?血剤という子宮内の血液をきれいにする漢方薬を出します。子宮は女性の人間関係のストレスが現れる場所です。特に、男性とのストレスが現れるようです。子供が欲しいという女性の願望が筋腫となって現れることもあるようです。筋腫を治すには、ストレスの原因を実感して、ストレスを処理すること、血液の質や循環をよくすることが大切です。温熱はもちろん、感性医道、卵油、万田酵素も有効です。


不妊症
生理が正常にきていれば妊娠できます。生理不順を治したり、冷え性を治すことが妊娠につながります。烏骨鶏卵は古来から妊娠できない人に使われていました。烏骨鶏卵・烏骨鶏卵油・万田酵素は温熱マッサージと共に使うことで妊娠できる身体を作っていきます。烏骨鶏卵で妊娠された方は多いです。


前立腺肥大
前立腺肥大は、年をとれば多かれ少なかれ男性に起こってくるくるものです。前立腺の異常があると、その反応は恥骨上からソケイ部にコリとしてでてきます。そのコリに注熱すると小便の出が良くなります。
 

 心因性

うつ
うつは心のかぜとか言われますが、実はうつはその人の感性(感じる力)がしぼんだり、ひずんだり、疲れたりして感性がイキイキできないと、うつうつしてきて、喜びや感動がない状態となります。

何がその方の感性をしぼませているのかが、わかると(それは頭で理解することではなく、なるほどそうかと腑に落ちるようなわかり方です)閉ざされていた感性が開き、イキイキワクワクできるようになります。するとうつで悩んでいた自分から解放されてしまいます。
 
感性をしぼませている原因がわかる手段が「感性内観」です。「感性内観」で自分の持っている人生の偏見、誤解、錯覚、思い違いがわかると、な~んだそうだったのかと足払いをくらったように、ストンと落ちます。また涙と共にその根本原因がわかるんです。この瞬間は、いつも患者様と治療家が共に号泣し感動するものです。

自然治癒力は感性の持っている能力の一つなので、感性が開き始めると自然治癒力も働き始めます。すると今まで暗くてうつうつしていた自分がおかしくて笑えるようになりますよ・・・。

うつの方だけでなく、どんな方にも体験してほしいのが身心養生苑のオリジナル「感性内観」です。


自律神経失調症
人間の内臓、血液、汗、体温など身体にとって大事な生命活動は、自律神経によってコントロールされています。

自律神経は、交感神経と副交感神経の2つしかありません。交感神経は、朝5時から夜9時まで働いて、身体をシャキッとして緊張させて仕事できるようにする神経です。副交換神経は、夜9時から朝5時まで働いて、身体を休ませリッラックスさせる神経です。リラックスの極みは眠ることで、眠りの神経です。また消化器をはじめ心臓を除いた内臓は副交感神経によってよく動きます。食べている時はリラックスしていますよね。

しかし例えば夜9時を過ぎても、パソコンをやったり、考え事をしていると、副交感神経が働く時間に交感神経が働くことになるので、自律神経のバランスが狂います。また朝遅く起きて、食べすぎ、遊びすぎの生活をしていたら、交感神経が働かないといけない時間に副交感神経が働く事になり、これも自律神経失調症になります。

自律神経が失調すると、だるさや疲れ、便秘、下痢、吐き気、食欲不振、動悸などさまざまな内臓の働きの不調の症状である不定愁訴と呼ばれる症状が現れます。また不眠、うつといった心の症状も現れてきます。

自律神経失調症を治すのは、交感神経と副交感神経のバランスを正していくのです。そのためには、生活リズムを整えることが大事です。早寝早起きや散歩などの運動、食事を正すことなど、生活習慣の改善が大切です。

治療としては、特に背骨、お腹、ふくらはぎに「温熱」をかけ、交感神経の緊張をとったり、内臓の働きを回復させます。

また「感性内観」によって自分の生活や考え方、働き方のまちがいが実感されます。そのまちがいを正す生活に戻ると、感性(感じる力、生命力)がイキイキして、その人らしい生き方ができます。

感性内観は、自分自身の病気や症状をいただいた根本原因(真実の原因)を調べる方法としては、最適です。特に心因性の病気、症状、悩みには感性内観が必須です。


人格障害・統合失調症(分裂病)
人格障害や統合失調症という病名は、症状を病名にしただけで、その実、病理は同じです。私たちは心因性の症状、病気、悩みを「人格の病」と呼んでいます。

人格の病とは、人間の身体(肉体)と精神(心)を支配しコントロールしているのが感性(感じる力)です。感性がしぼんだり、ひずんだりしていればそれが肉体や精神に症状となって現れます。

心と身体からでてくる思いと行動が一致していれば、感性は正常に働いていますが、思いと行動が一致していないと、感性がしぼんだり、ひずんだりするわけです。ひどい状態になると、自分の思いや行動が(他人から見ると)異常になってしまう。これが人格障害や統合失調症と呼ばれている病気の原理です。

心と身体に現れている症状を薬でおさえても、自分でコントロールしないといけない脳が薬によってコントロールされてしまいます。すると自律(自立)できなくなります。薬を続けていると、ますます病気は重くなっていくこともあります。症状を抑えるのは、根本的な治療ではありません。人格障害や統合失調症がでてくるのは、感性がしぼみ、ひずんでいるためです。

病気の原因は未来にはありません。過去にあるわけですから、感性内観などの方法でその方の過去を調べるとその原因がわかってきます。どのように育てられたか、どのような事件があったのか、そのとき決めてしまったことは何なのか、などがわかってくると、その真実の原因がわかり、それが腑に落ちた時、何十年も悩んでいた症状であっても瞬間に回復することも起こります。

それは感動的な瞬間です。そして閉ざされ、しぼみ、ひずんでいた感性のふたが開かれたとき、その人の感性はイキイキしてきます。その後は家庭内療法を行いながら、感性をイキイキさせてゆく生活をしていくことで身心が活気づき元気になっていくのです。


ひきこもり(登校拒否、不登校、出社拒否)
ひきこもりも、感性のしぼみ、ひずみのために思いと行動が一致せず、自分が外に出て行動することが出来なくなる状態デス。人との関わりが怖かったり、おっくうになってしまいます。

ひきこもっていると、昼夜が逆転して、日中寝ていて夜起きている生活となります。他の人と顔を合わせるのが嫌になるようです。ひどくなると一日中外に出ないでひきこもるようになります。

昼夜逆転すると、自律神経も失調してきますから、身体の症状、心の症状も現れてきます。過食症やうつ、慢性疲労症候群、生理不順、胃腸の症状など、色々な症状が現れてきますが、その症状を治そうとして薬を飲みだすと、薬への依存も始まり、根治がますます難しくなります。

本人が身心養生苑へ来れない時は、お母さんお父さんが来て、子供がひきこもりになった原因を見つけます。感性内観によって、お子さんの立場から自分の子育てについて調べてみると、母・父にも問題があったことが実感されます。

実感すると家でのその子に対する接し方が変わってくるので、お子さんも心を開けるようになってきます。
その後ひきこもりの本人が身心養生苑に滞在して、ひきこもりをいただいた真実の原因に気付くと、感性のしぼみ、ひずみがなくなります。その後は感性をイキイキしていく生活や家庭内療法を行っていくことで、自立していきます。
 

 筋腱性

肩こり
肩こりの原因は姿勢性(筋腱性)、内臓性、心因性に分けられます。姿勢が悪くて手だけで作業をすると肩こりになります。胃が悪いと左肩がこりますし、風邪のときは首筋(大椎、胸椎1番付近)、後頭部、肩甲骨間がこります。心臓の異常は左の胸椎4番付近がこります。心因性のコリは、背骨の真上に出てきたり、背骨の際に出てきます。温熱療法でコリの部分にアチチを出すとコリがゆるんでラクになります。温熱器があると自宅や会社でも肩こりの治療が出来ますよ。


パソコンによる肩こり(パソコン病)
パソコンで目を使い過ぎると後頭部がこり、目が疲れます。マウスは肩甲骨の下にコリを作ります。長時間座っていると腰(志室付近)がこり、腰がこると腰が伸びなくなるので、丹田から動きを腕につなげられないので、手と腕だけでマウスを使いキーボードを叩きます。すると、丹田からの動きが手につながって動くのとは違い、手だけの動きになるので、肩がこります。


五十肩
五十肩は腕が上げにくくなったり、あげるときや夜寝ているとき腕が痛む病気です。五十肩の診断は座位で①腕を上方向に上げてもらう。②腕を水平方向に上げてもらう。③腕を後ろに回してもらう。この3つです。治療前と後で比べると治療効果がわかります。

夜中や明け方に腕の痛みで目覚めてしまう時は初期の炎症症状です。夜眠れるようになると緩回期(かんかいき)となり、自然治癒力が働きやすくなります。原因は腕、肩の奥にある腱板や上腕二頭筋腱が、拘縮といって硬くなってバネが縮んで弾力性がなくなった状態になっているため、腕を動かすと痛むのです。
炎症期の熱を持っている時を除き、冷えると筋肉が硬くなるので注熱が有効です。奥の深層筋が緩んでくると、可動域が良くなり痛みも軽くなってきます。


ぎっくり腰(急性腰痛)
ぎっくり腰とは、腰の筋肉、腱のねんざです。多くの場合、腰の奥で体を支える大腰筋という深層筋(インナーマッスル)がこってる状態で、表面の動きの筋肉を動かすと、深層筋が動かないで表層筋だけが動くので(深層筋が動いてから表層筋が動くのが正常な動き)、表層筋がねんざ状態になります。そのため熱を持ち痛みがでる炎症の状態になります。これがぎっくり腰です。表面に炎症があるときは温熱は控えて、腰に反射を起こせる他の場所(膝裏、胸など)から注熱します。深層筋のコリがとれるとぎっくり腰は治っていきます。


慢性腰痛
腰痛が慢性になると、腰を支える深層の大腰筋や、腰を曲げる背骨の際の脊柱起立筋、腰方形筋がこってきます。腰痛になっている原因を解決するのが一番の解決法です。


坐骨神経痛
お尻から下肢の筋がつっぱったり、下肢がしびれるのが坐骨神経痛です。お尻のコリが坐骨神経を圧迫するのが原因です。整形外科に行くとレントゲンを撮って、ヘルニアだと言われます。ヘルニアとは、骨の間のクッションとなっている椎間板という軟骨が飛び出る病気です。しかし、腰の骨を治療するのは難しいのです。腰の曲がった老人がみんな坐骨神経痛かというとそんなことはありません。だから、腰の骨の異常が坐骨神経を起こすとは限りません。志室のコリ、お尻のコリに注熱してコリが緩むと坐骨神経痛が楽になります。筋肉のコリをとって神経の圧迫がとれると治癒していきます。


膝痛
ヒザ痛はヒザが根本原因ではありません。足指の異常、股関節、腹、肘からヒザ痛になります。ですからそのヒザ痛を起こしている根本原因を改善していくことが大事です。もちろんヒザの痛いところに注熱すると、ヒザはラクになることが多いものです。腰がこっていたり、股関節が硬くて腰がまっすぐ伸びないとヒザが曲がった状態になります。その状態で歩かないといけないと、当然曲がったヒザに負担がかかり痛みも出ます。また肘のコリがヒザに反射していることもあります。その時は注熱で肘のコリをゆるめていきめす。


慢性膝痛
慢性になるとヒザの骨が変形してきます。骨の変形が治るのは難しいのですが、変形からくるヒザのまわりの痛みは、痛むところに注熱することでラクになります。


ねんざ
捻挫とは、腱に瞬時に(腱の)許容量を超えた重さがかかるとき、腱が損傷するために起きる症状です。足をくじいた時のことを思い出してもらえればわかります。腱はバネと同じです。バネにその許容量をオーバーした重さが瞬時にかかると、バネは伸びるか、縮んでしまい、その働きをしなくなります。これと同じことが足の腱に起こるわけです。折れるまではいきませんが、損傷するわけです。すると、その損傷を治そうとして血液が集まってきます。それが「炎症」と呼ばれる症状です。腫れて痛む、熱を持つ、赤くなるといった症状が起きます。

熱のある時はだいたい2~3日は温熱をかけずに、そこと関係する他の場所に注熱あるいは鍼をして足の炎症をとるようにします。2~3日は冷やす時期です。熱感がとれたら、今度は温めて治していきます。この時期は温熱も効果的です。


寝ちがい
寝違いは寝ているとき、冷え性や首の筋腱に負担のかかる姿勢で寝ていたため、朝になると筋腱が硬くなり、首が回らなくなる症状です。冷えならば肩や首を温めて治します。もし、寝違いで痛いところが熱をもっていたら、その部分は控えて他のところに温熱をかけて硬くなっている首の筋肉をほぐしてやわらかくしていきます。首と相関する手首や足首から刺激をおくり、反射を起こして首の筋腱をほぐしていくの?和?指圧の治療法です。
 

 体質について

体質の見分け方
体質には何を基準にしているかでいくつか分け方があります。私たちがよく使うのは以下の通りです。


冷え性と熱症
冷え性と熱症の分類は、寒熱という基準で分ける体質分類です。身近な人を思い浮かべると分かりやすいです。冷え性は①手足の冷え②お腹の冷え③のぼせ④肩こり⑤生理不順、生理痛⑥便秘⑦腰痛などの症状があります。脈をみると、脈は細く沈んでいる、ちょうど川が細くチョロチョロ状態という沈細微という脈の状態です。冷え性の人は低血圧タイプで、話し声も小さく、元気に乏しい感じです。病気もエネルギー不足で起こる(虚という)弱る病気になります。熱症の人は高血圧タイプで、筋肉質の人、元気旺盛で食欲も旺盛なタイプです。

このタイプの人は脈も太く、身体は温かで声も大きいのです。エネルギーがありますから、食べ過ぎ、睡眠不足、働きすぎなど無理をしすぎて病気になりやすいのです。病気になると激しい症状を起こします。


交感神経と副交感神経
安保先生が見つけ出した分類で、臨床でよく使います。交換神経優位タイプはリラックスタイプですから仕事も自分のペースで動く事が快なタイプです。交換タイプは交感神経が強く働きますからカ粒球が多くなりやすいタイプなので、交感神経が強くなる事で起こる炎とつく病気や高血圧、心臓病、肝臓などの病気、交感神経?の?はガンだそうです。副交換神経タイプはアレルギータイプで、アレルギー症状(花粉症、アトピー、蕁麻疹、喘息など)や低血圧、めまい、車酔いなどの症状になります。膠原病は副交換タイプの人がストレスを受けると発症しやすいようです。


気滞・血滞・水滞
病気の状態でもありますが、気がうっ滞しているとのどや胸、みぞおちがつまるような状態が現れます。血がうっ滞するタイプは皮膚が赤黒くブヨブヨしていたり、皮膚に糸ミミズ状の血管が出ていたり、唇が紫色だったり、黒い点や斑点が現れます。血毒タイプと呼んでいます。水毒タイプは、皮膚の下に水がたまっている状態でむくんできます。冷えも強い事が多いです。


刺激の強さをどうするか?
皮膚がやわらかい人ほど、刺激量(熱量など)は少なくてよい。皮膚、筋肉がやわらかいほど子供の状態に近いので、刺激が少なくてよいわけです。皮膚、筋肉が硬いほど、刺激量は多くてよい。それが刺激の強さ(ドーゼ)を見分けるコツです。


体質改善はどのようにして進むのですか?
体質は3ヶ月、6ヶ月、1年というスパンで変わっていきます。ですから、まず、3ヶ月は頑張って欲しいのです。体質が改善されていく過程は、良くなったり悪くなったり、山あり谷ありでいつも右肩上がりではないのですが、6ヶ月経ったときには、3ヶ月前にあった症状がなくなっているということが起こってきます。


その他の豆知識


血液の働きと流れを教えて下さい
血球には赤血球と白血球、血小板があります。赤血球は栄養と酸素を運びます。元気な赤血球はまん丸でふわふわ浮いています。脳の中など、細い血管は赤血球1個がやっと通れるような血管もあるのですが、元気な赤血球はそんな細い血管の中も形を柔軟につぶして入り込みます。

しかし、赤血球が1個1個バラバラではなく、つながった状態だと、血管の中に入り込めず、細胞に栄養と酸素を届けられないことになります。また、赤血球がイガイガだったり、赤血球のまわりにニコチンなどの毒がくっついていたりすると、やはり良い栄養素が届かないのです。

だから、まん丸でふわふわして柔軟な赤血球がいいのです。こんな赤血球がつくられるよう食生活をはじめとする命の法則を身につけたいものです。白血球はリンパ球、カ粒球、マクロファージに分かれます。リンパ球が35%、顆粒球が60%、マクロファージ5%くらいが正常です。血管の中やリンパ液の中に入って流れていて、異物を見つけると殺してくれる、免疫の働きをしています。毎日5000個とも1万個ともいわれるガン細胞がつくられるのですが、ガンが大きくならないのは白血球たちが頑張ってくれているからです。

白血球は特に夜中にパトロールしていて、夜中(午後9時~午前3時まで)骨盤、背骨などの骨の骨髄内で造られています。血小板は白血球の分かれたもので、出血したとき血液を固める働きをします。血小板のもとは肝臓で造られます。ですから肝臓が悪いと、血小板も少なくなり、出血、内出血などをしやすくなります。


リンパと血液はどう違うのですか?リンパの流れはどうなっているのですか?
血液は血管の中を流れていますが、リンパ液はリンパ管の中を流れるだけでなく、リンパ管のところどころ開いた穴から、菅の外に出て、リンパ管の外も流れます。ちょうど下水道をおもいうかべるといいでしょう。台所の排水溝から流れ出た水が下水処理場に集められるように、リンパ液は所々でリンパ節という集積所に集められ、そこで異物と戦います。白血球の細胞はリンパ液の中にも流れています。

異物と戦っている姿がリンパ節が腫れるという状態です。リンパ節が集まっている処は、ひざ裏、ソケイ部、腋下、首筋です。深部の肝臓や腸などの内臓のまわりにもリンパ節が集まっています。リンパはだいたい静脈に沿って流れています。下シから上に向かって流れています。そして各リンパ節に入りながら鎖骨下のところで静脈とリンパが合流します。


なぜ体を温めるのが良いのか(血流がよくなるってどういうこと)?
顕微鏡で見るとよくわかります。温熱マッサージや温熱ドーム・ルームに入ると身体が温まります。体が温まるとは血流がよくなることです。血液の流れが速くなると身体が温まります。この時どういうことが起こっているのでしょうか?血流がよくなると、ひとつひとつの赤血球や白血球の動きが速くなるので、栄養素と酸素を持った赤血球が身体の隅々まで行き渡るのです。

また、ガンを殺したり、異物を退治する白血球の動きが速くなるので悪いところに白血球が届きやすいのです。だから身体を温めて血流を良くする事が大事なのです。温熱した後の血液を顕微鏡で見れば一目瞭然。そのことがよくわかります


皮膚・筋肉・腱・骨・内臓への注熱作用とは?
皮膚に刺激が入ると気が動きます。真皮層に刺激が入ると内臓に反射が起きます。筋肉、特に筋腹に刺激が入ると気持ち良くて筋肉疲労がとれてリラックスします。腱に刺激が入ると、筋肉・腱に反射が起きて、動きの異常や痛みが治っていきます。骨に注熱されると骨が温まり、骨からも遠赤が出て、自熱効果で体が芯から温まります。内臓に熱が入ると内臓が柔らかくなります。


自律神経と免疫の関係は?
自律神経と免疫の関係は皆さんご存知でしょうが、自律神経には交感神経と副交換神経があり、交感神経は午前五時から夜9時まで働き、緊張するシャキッとする、仕事する神経で、副交感神経は午後9時から午前5時まで働き、リラックスする、食事するとき働く、眠る神経です。交感神経が優位に働くと白血球の中の顆粒球が増えます。副交換神経が優位に働くと、リンパ球が増えます。免疫とは白血球の持つ力です。


痛みとは?痛みとは何ですか?
痛みとは治っていく過程の治癒反応であり、防御反応です。また、悪いところを知らせる信号でもあります。痛みがなかったら、人間は本気で自分を変えることに取り組まないでしょう。


痛みの病気の診方はどうするのですか?
痛みの症状を訴えているときは、どのような姿勢で痛むのか実際にやってもらって、痛むところに印をつけておきます。治療する前と治療した後の変化がそのようにするとわかります。


表層筋と深層筋とは?
筋肉には、動くときに働く表層筋と、体を支えるときに働く深層筋(インナーマッスル)があります。表層筋は悪くなると炎症(熱や痛み)が現れますが、深層筋は悪くなると拘縮(硬くなってマヒする)を起こします。例えば、椅子から立ち上がるときは、まず、支える深層筋が働いてから次に動きの表層筋が働きます。ですから、立ち上がるときは、まず、支える深層筋が働いてから次の動きの表層筋が働きます。ですから、立ち上がるとき腰が痛いが、歩き出すと痛くないというときは、深層筋が悪いのです。


真皮層とツボの関係について教えて下さい?
皮膚は表皮(0.2ミリ)の下に真皮層(0.2~2ミリ)があり、その下に皮下組織(皮下脂肪など)がります。そして、筋肉、腱、骨というように違ったものが重なって奥にいきます。皮膚は顕微鏡で見れば、穴ぼこだらけのスポンジのようなものです。真皮層に、毛細血管と末梢神経のかたまりがあります。ちょうど、血液というシャツを着ているのが人間です。温熱マッサージや刺絡治療は、この真皮層に刺激を入れて、血行を良くしたり、自律神経の働きを調整します。ツボもこの真皮層に現れます。ツボは内臓や筋肉の異常が現れる反応点です。出っ張っていたり、引っ込んで穴が開いていたりします。痛みやマヒ、熱や冷えの異常を現わしています。この反応点を捉えて注熱すると、異常なところに反射が起き、症状がでているところを直接治療しなくても治っていくという現象が起きるのです。


病気の原因をどう分けていますか?
病気はその原因により、筋腱性、内臓性、心因性の3つに分けられます。この3つが絡まって、その方の症状がでているのですが、どの原因が強いかをまず特定します。筋肉や腱や骨などの整形外科的な異常なのか、内臓の異常で起こっているのか、ストレスなどの心因性なのかです。いずれの場合も、その方の症状が起こっているその奥の原因を探っていくことが大事です。


温熱と鍼や薬の違いは何ですか?
鍼は悪いところが変化するという意味では即効性があるかも知れません。温熱は 悪いところが引っ張り出されます。少し時間はかかるかも知れませんが、自分の力で治っていきます。薬はでている症状を抑えます。


治療後の反応について教えて下さい
治療後、痛みが強くでたり、ダルくなるようなことがあるかも知れません。治療によって体が変化を起こすときは、例えば水でも液体から気体に変化するまでは、水がグズグズ煮えたり、泡になったりするような反応が起きます。人間も治療という刺激によってからだが変化を起こすときは、痛みやダルさ、重さなどの反応が現れます。これは治癒という変化が完了するまでの反応でもあります。不安なことがあればいつでもお電話ください。
 

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