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 腰痛

ギックリ腰(急性腰痛)と慢性腰痛のちがい

腰痛には、ギックリ腰と呼ばれる急性の腰痛と慢性腰痛があります。

他のところ(パソコン病治療)でも書いていますが、筋肉、腱(一般的にはスジと呼ばれる)には「1.動かすための筋肉・腱」と「2.支えるための筋肉・腱」があります。動きの筋肉・腱は表面にあります(表層筋)。支えるための筋肉・腱は奥にあります(深層筋)。

また人間が動作をする時は、奥の支える筋肉(深層筋)が動き、次に表面の筋肉(表層筋)が動くのです。それでスムーズな動きが生まれます。同じ姿勢を保つ時動くのは深層筋です。深層筋は瞬発力のある強い力ではないのですが、持久力のある筋肉です。一方、表層筋は瞬発力があり強いパワーが出ます。しかし、持久力はありません。

表層筋に異常があれば、炎症が起き、痛み、熱感が出ます。表層筋は動きの筋肉ですから、表層筋がやられれば動きに異常が出ます。

深層筋の異常は、こり固まるため、奥が重いという感覚が出てきます。痛くはないのですが、重たい、ダルイ、そして揉んでもほぐしてもその重さがとれません。芯が残っている感じがでます。

腰痛の治療を長年させていただいて言えるのは、表層筋だけがやられて腰痛になるケースはほとんどないということです。表層筋だけがやられた腰痛は腰の表層筋をマッサージするだけでラクになります。

しかし、治療院におみえになる方でこのような方は少ないのです。80%以上は、深層筋(大腰筋)のコリがベースにあって、表層筋もこっているというのが事実です。
 

 ギックリ腰(急性腰痛)

原因
ぎっくり腰とは、腰の筋肉、腱の捻挫です。多くの場合、腰の奥で身体を支えている大腰筋という深層筋がこっている状態で、表面の筋肉を動かすと、深層筋が動かないで、表層筋だけが動くので(深層筋が動いてから表層筋が動くのが正常な動き)、表層筋がねんざ状態になります。

そのため表層筋に熱を持ち、痛みがでる炎症の状態になります。これがギックリ腰です。

症状と治療
ギックリ腰になった瞬間は、ギクっと音がします。何回か経験すると、ああまたやってしまった・・・というのがわかります。すると、腰の前屈や後屈、あるいはねじりができなくなり、痛みます。

寝返りも痛みます。特にあおむけで腰を持ち上げようとすると痛くて持ち上がらないのが特徴です。ギックリ腰をやって1日~3日は、炎症があるかもしれないので患部には直接治療を加えず、腰に反射を起こさせる他の部位(ひざうら、胸、足底、ソケイ部)から、温熱あるいは指圧、鍼を行います。すると、動きが少しラクになります。
 
患部に炎症(熱感)がなくなれば、2~3日後には、患部の痛むところ、コリが出ているところに温熱あるいは鍼を行います。コリがゆるんでくると、ギックリ腰の痛みや動きがラクになっています。急性なので、毎日治療した方が早くよくなります。治療すれば約1週間でギックリ腰は治ります。
 

 慢性腰痛

慢性腰痛は、腰の筋肉が硬くなるために起きます。その原因としては、①筋腱性・・・姿勢などからくる筋肉、腱の異常②内臓性(胃・腎臓・子宮など)の不調が腰痛として現れる場合があります。原因の違いによって、どこにコリができるかが違ってきます。またどのような症状の腰痛になるかも違います。どこにコリがでれば、どのような腰痛になるかをまとめてみました。
         
コリの場所とその症状(筋腱性)

〔コリの場所〕
① 腰椎きわ(1側線)にコリがでる
② 腰椎のきわの外側(2側線)にコリがでる
③ 腰椎の外側(肩甲骨内側のライン)志室ラインにコリがでる
④ スロープ腰
⑤ 仙骨のきわにコリがでる
⑥ 腸骨綾・仙腸関節にコリがでる
⑦ 腸骨綾外側、脇腹のラインにコリがでる
⑧ おしりにこりがでる

〔その症状〕
① 特に後ろにそらす時痛む
② 前屈が痛む
③ 中腰がつらい。動作を変える時(座っていて立ち上がる、立っていて座る、寝ていて起きる時)に痛む
④ 仙骨がスロープのようにそっているので、でっ尻になっているタイプ。いつも仙腸関付近がそった状態なので疲れると、腰椎きわ(1側線)から仙骨の中(腰椎きわのラインの延長上)にコリがでて痛む。
⑤ 座っている時間が長い人にでるコリ。座っているとき痛む
        
コリの場所とその症状(内臓性)
内臓の異常があっても腰痛として現れます。どの内臓が悪いかによって腰痛が現れる場所が違います。①の筋肉性の場合と違うのは、内臓性の場合は腰痛ばかりでなく、その内臓の異常を現す他の症状もでてくることです。
筋腱性の場合は、動きや姿勢で腰痛がでますが、内臓性の場合は、その内臓との関連で痛みがでる部位が違います。
 
〔コリの場所〕
腎と胃、下腹部の臓器が不調だと、内臓性の腰痛としてよく現れます。
①腎(脾)性の腰痛は腎ゆ、志室にコリが出る
②胃からくる腰痛は胃倉、脾ゆにコリが出る
③子宮、腸、膀胱などの下腹部の臓器の異常は仙骨内、仙骨のきわのコリが痛み、重さとして現れます。
〔その症状〕
① 腎性のときは腰痛以外にも、お小水の出が悪い、もれる、ひざ痛、つかれやすいなどの老人性の症状があります。
② 胃性のときは、胃が重いなどの胃の症状があります。
③ 仙骨の痛みも、下腹部の内臓の異常感もあれば内臓性です。

治療
基本・・・・コリがほぐれるようにしていく
筋腱性であれ、内臓性であれ、腰部(背部)に現れているコリを捉えて、そのコリがほぐれるようにしていくのが腰痛治療の基本です。コリをほぐす方法として、温熱器による温熱療法や鍼があります。
 
温熱による治療・・・アチチ反応
コリのあるところは、アチチと身をよじるほど熱く感じたり、針でさすような痛みを感じます。そのアチチの部位に温熱器をかけていると、しばらくすると、身をよじるほどの「アチチ反応」がやわらかくなったり、消えます。すると、コリはゆるみ、腰痛は改善しています。

鍼による治療・・・コリをとかす
鍼では、コリの中心に鍼をして、そのコリをとかしていきます。コリがふっとゆるむと、腰痛がラクになっています。

慢性のコリは年輪のように層になっているので一層一層ほぐしてゆく
慢性化しているコリは、年輪のように何層にもなっています。その一番上の一層目のコリがほぐれると慢性コリは上に浮いてきて、二層目にあったコリが一番上に浮いてきます。そこで次に二層目のコリをほぐします。それが無くなると三層目のコリ、四層目のコリと上から順になっているコリを一層一層ゆるめていくことで、慢性のコリがなくなっていくのです。

症状の根本治療
筋腱性の場合は、その原因をつくった姿勢や動作のまちがいを日常生活の中で治していくことが根本治療になります。

内臓性の場合は、腰痛を起こしている原因となっている内臓を同時に治していくことが根本治療となります。もっと言えば、その内臓の異常を起こす原因となっている生活リズムや、食事、考え方、働き方を直していくことが根本治療となっていきます。
 

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