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[11]アレルギーとは?
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アレルギーとは?
<現代社会の過保護病>
アトピー性皮膚炎や気管支喘息といったアレルギー疾患は、年々増加しています。もともとは子どもに多い病気なのですが、近年では大人になっても治りきらなかったり、大人になってから発症する人も多く、問題となっています。
アレルギー疾患は免疫システムの暴走や誤作動の結果なのですが、詳しく調べてみると、アレルギー疾患の人はリンパ球が多すぎる傾向にあることがわかりました。
リンパ球は副交感神経が優位になると増えます。リンパ球が増えすぎると、わずかな刺激や異物に対しても過敏に反応し、アレルギーを起こすことになります。そして、都会っ子や現代っ子にはこの副交感神経優位人間が多く、これがアレルギー疾患の人が増えている原因となっています。
副交感神経は基本的に快適でリラックスしたときに優位になります。それ自体は悪いことではないのですが、交感神経と交代でバランスがよく保たれてこそです。
現代人は清潔で、空調などで温度管理をされた快適な部屋で暮らし、飽食と呼べるほど豊かな食生活を送っています。交感神経を活発にさせる紫外線に適度にあたることも減っています。交通手段やエスカレーター、エレベーターの普及で歩くことも少なく、運動不足にもなっています。排気ガスによって炭酸ガスが増えていることも副交感神経優位に働きます。夜更かし型でメリハリの少ない都会の生活は自律神経を乱し、副交感神経優位人間にさせてしまいます。
つまり、都会型の甘やかされた生活が、アレルギー疾患を助長させているのです。
<臆病なリンパ球>
なんでも滅菌・殺菌という公衆衛生上の過剰な防衛が、人の身体の免疫システムに影響をきたしています。
昔の子どもは「虫下し」が普通に行なわれていたように、寄生虫がいる人はめずらしくありませんでした。こうした「りっぱ」な異物(抗原)のおかげでリンパ球の抗原探しの能力が正しく発揮されていたのです。
ところが、現代人の体はあまりにもクリーンすぎて、ちょっとした雑菌ですらすぐに殺菌されます。その結果、体内に侵入する抗原が激減し、リンパ球の活躍の場が奪われてしまいました。そしてその矛先が本来なら無害の花粉やハウスダストへと向いてしまったのです。
過剰に衛生的な生活と、都会型の生活で副交感優位のリンパ球人間が増えてきたわけですが、体内ではこの増えすぎたリンパ球がモーレツに活動してしまうようになりました。リンパ球のヘルパーT細胞が過剰に指令を出してB細胞に大量の抗体をつくらせます。それが皮膚や粘膜を構成する肥満細胞にとりつき、かゆみやくしゃみ、鼻水といったアレルギー症状を引き起こすのです。
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[12]浅見井穴刺絡学と安保免疫理論 |
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