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[12]浅見井穴刺絡学と安保免疫理論
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浅見井穴刺絡学と安保免疫理論
アレルギーと自律神経・免疫の関係がおわかりになったでしょうか。
安保徹先生は、共同研究者の福田稔先生と共に、浅見鉄男先生に井穴刺絡治療を教わりました。
そして安保免疫理論を証明できる治療法として、井穴刺絡を福田稔先生が使うことで、その理論を実証してこられた過程があります。
安保・福田先生と浅見先生の出会いがなかったら、安保免疫理論は世に出ていなかったかもしれません。
また、井穴刺絡治療も広まっていなかったかもしれません。
その後、安保・福田先生の著書が何冊も出版され、ベストセラーになり、「免疫」は流行語にまでなった観があります。そして、井穴刺絡治療が家庭でもできるつめもみ療法として普及されました。
しかし問題なのは、それらの本の中には、「薬指への井穴刺絡は行なってはいけない。つめもみは薬指を除いて行なう」ということが書いてあり、薬指(H5・F5)への井穴刺絡の使い方や、その意味や価値が全く述べられていないことです。
また、浅見鉄男博士の開発された井穴刺絡療法について正しく理解されておらず、一般には誤ったかたちで広まってしまったことは、ひじょうに遺憾です。
わたしたちはこの誤って伝えられた井穴刺絡、つめもみ療法を正さなくてはいけません。
このホームページをご覧の方は、その点を正しくご理解ください。
さいごに浅見先生の井穴刺絡理論をここに述べておきます。
<漢方薬による花粉症の治療>
この症状って、肩から上に現れるもの。
これってカゼの症状にそっくりですよね。
東洋医学では、花粉症もカゼの一種と考えており、漢方薬では、カゼを治すのと同じ薬を使います。
鼻水タラタラには、からだに水がたまっていると診て、水を排出する小青竜湯という薬が一般的です。
またみなさんおなじみのカゼの漢方薬葛根湯に、鼻水をとる辛夷・川弓を加えて、葛根加辛夷川弓湯という薬を使います。
しかしこの東洋医学の処方も、しょせん対症療法。
症状を軽減するためのものでしかありません。
〔浅見理論〕
<アレルギー発症のしくみ>
先に説明したように、現代医学では、アレルギーは抗原抗体反応により発症するといわれていますが、浅見鉄男医師の理論から言うと、
「発生したヒスタミンの一部は、標的器官の細胞組織に作用し、その感受性を高めます(これは現代医学の説明と同じです)。しかし、ヒスタミンの一部は、血流を介し視床下部の副交感神経中枢を刺激し、神経化学物質(アセチルコリン)を多量に発生させ、末梢の副交感神経作用を亢進させて、アレルギー症状を発生させると考えます。
すなわちアレルギー症状は、抗原抗体反応によりつくられたヒスタミンが、血流中を流れ、視床下部の副交感神経中枢を刺激し、副交感神経の末梢より、神経化学物質であるアセチルコリンを分泌させることにより、アレルギー現象が発生すると考えています。
さらに、情動作用や他の刺激因子によるアレルギー現象も同様に、視床下部の副交感神経中枢を刺激し、副交感神経末梢より、アセチルコリンを分泌してアレルギー現象を起こすことも推定しています。」
(浅見鉄男著『21世紀の医学』より)
<その根拠>
「その根拠は、副交感神経異常亢進を抑制する作用をもつ、手足の薬指への井穴刺絡で、すべてのアレルギー症状を改善、又は治癒できるという事実に求められる。」
<治療法>
「アレルギー性疾患には多種多様あるが、この治療に用いる井穴刺絡は、左右H5・F5(手足のくすり指のつめぎわのツボ)のみで、他の治療法はほとんど使用せず、薬物もあまり用いません。」
(同『21世紀の医学』より)
医学用語がわからない方には、むずかしいかも知れませんが、アレルギー病の理論と治療法について、浅見鉄男医師はこのように解説しています。
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[13]治療成績 |
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